神話:大豆の食品利用は、何千年も昔に遡る。
真実: 大豆が始めて食品として利用されたのは周王朝(1143-246BC)末期で、テンピ、納豆、たまりなど大豆を発酵させることを中国人が学んでからのことである。
神話: アジアでは大量の大豆食品を消費している。
真実:日本と中国の平均大豆消費量は、10g/日(約大匙2杯)で、アジア人の大豆食品の使用は調味料として少量使うのであって、動物性食品の変わりとしてではない。
神話: 現代の大豆食品は、伝統的大豆食品と同等の健康的恩恵をもたらす。
真実:多くの現代大豆食品は、醗酵させて大豆の毒を中和しておらず、加工法も大豆蛋白を変質させて発癌性が高くなっている。
神話:大豆食品は、完全な蛋白源である。
真実:全ての豆類がそうであるように、大豆には硫黄のあるアミノ酸、メチオニンとシスティンがない。それに、近代加工によってもろいリジンが変質している。
神話:醗酵大豆食品によって菜食にビタミンB12が供給できる。
真実: 大豆にあるビタミンB12に似た物質は人体では利用できない。 大豆食品は、実のところビタミン B12が余計に必要になる。
神話:豆乳は、乳幼児に安全である。
真実: 大 豆食品には、トリプシン・インヒビターがあり蛋白質の消化を妨げる。 実験動物で、トリプシン・インヒビターが多い餌では、成長が止まり膵臓障害になって いる。 硬い骨の形成と正常な成長にビタミンDが必要な上に、大豆食品によって更に、体のビタミンD要求量が増えてしまう。 大豆食品中のフィチン酸に よって、脳や神経系の健康な発達に必要な鉄や亜鉛の生体利用量が減ってしまう。 大豆には、脳や神経系の発達に必要なコレステロールがない。 乳幼児用の 大豆製品に含まれる大量の植物性エストロジェンが、女児の性的早熟の増加と男児の遅れた、または、停滞した性的発達の原因ではないかと示唆されている。
神話:大豆食品は、骨粗鬆症を予防する。
真実:大豆食品は、健康な骨に必要なカルシウムとビタミンDの欠乏を起こす。アジア諸国では、骨スープからのカルシウムと海産物からのビタミンDが骨粗鬆症を防ぐのであって大豆ではない。
神話:近代大豆食品は、多くの種類のガンを予防する。
真実:英国政府の報告では、大豆食品が乳癌その他のガンを防ぐという証拠は殆どなく、却って大豆食品によってガンのリスクが高くなるのではないかとなっている。
神話:大豆食品は、心臓病を予防する。
真実:大豆食品を食べてコレステロール値の下がる人もいる。 しかし、コレステロールを下げると心臓病のリスクが減るという証拠は一つもない。
神話:大豆のエストロジェン(イソフラボン)は、体に良い。
真実:大豆イソフラボンは、植物性内分泌撹乱物質である。 食事で摂取する程度の量で、排卵障害が起き、ガン細胞の成長を刺激する。 毎日たった30g(大匙4杯分)の大豆で甲状腺機能障害を起こし、倦怠感、便秘、体重増加、疲労を起こす。
神話:大豆食品は、閉経後の女性が摂取すると有益で安全である。
真実:大豆食品は、エストロジェン依存型の腫瘍の成長を促し、甲状腺の障害を起こす。 甲状腺機能低下は更年期障害に関与している。
神話:大豆食品の植物性エストロジェンは、精神的能力を向上する。
真実:最近の研究では、血中のエストロジェン値が高い女性の知覚機能が最も低かった。日系アメリカ人の中年期の豆腐消費が老年期に起こるアルツハイマー症に関与している。
神話:大豆イソフラボンと大豆蛋白抽出物は、GRAS(一般的に安全である)認定を受けている。
真実: アーチャー・ダニエル・ミッドランド社(ADM)は、学会からの多くの反対をふまえてFDAに対し最近大豆イソフラボンのGRAS認定の申請を取り下げている。 FDAは、加工大豆には毒物や発がん物質があるため大豆蛋白抽出物にGRAS認定は認めたことが一度もない。
神話:大豆食品は、性生活に良い。
真実:大豆食品が動物に不妊を起こすという動物実験はたくさんある。 大豆食品の消費によって中年男性の髪の毛が伸びるのは、テストステロンの減少を示している。 日本の主婦は、夫の性欲を減らしたい時は豆腐を頻繁に出す。
神話:大豆は環境にやさしい。
真実:アメリカで生産している大豆は殆どが遺伝子組換えで除草剤が大量使用できる。
神話:大豆は、開発途上国に良い。
真実:途上国では、大豆が伝統作物にとって変わり、加工による付加価値が地元民から多国籍企業に持ち去られている。
ゥ 1999 著作権者ウェストン・A・プライス基金
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